忍者ブログ
京極堂シリーズの二次小説(NL)を格納するブログです。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新CM
[07/17 ミエ原]
[09/30 SHIRo]
[09/23 まりも]
[07/18 まりも(marimo65)]
[06/15 まりも(marimo65)]
プロフィール
HN:
行葉(yukiha)
性別:
女性
自己紹介:
はじめまして。よろしくどうぞ。

好きなもの:
谷崎、漱石、榎木津探偵とその助手、るろ剣、onepiece、POMERA、ラーメンズ、江戸サブカル、宗教学、日本酒、馬、猫、ペンギン、エレクトロニカぽいの、スピッツ。aph。
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
フリーエリア
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ついったでたまに呟く140字小説です。
京極100のお題を使用しています。

1.朝
2.2人組
3.サディスティック
4.眼鏡
5.夏

6.若者
7.馬鹿だなあ
8.うふふ
9.買い物
10.雨
11.腐れ縁
12.我慢
13.光
14.気になる。
15.怒
16.病院
17.海
18.独り占め
19.バナナ
20.ライバル
21.電話
22.覗き見
23.下僕
24.夢
25.鬼
26.基本
27.時代錯誤
28.優しいヒト
29.監禁



1.朝

2.2人組

一人はいつも聡明な眼差しで周囲を睨みつけていた。
もう一人は深く哀しみ憂えながら弱く笑っていた。
二人は最期まで互いを裏切らなかった。
私は悪魔のくせに、彼女達が羨ましい。裏切りを厭う悪魔などいないというのに。

 *

碧から見たミユサヨ。正直、クモで一番愛したいのは碧です。

3.サディスティック

夫の具合が悪い時、まれに囚われる妄想がある。
背を向けて布団にくるまる夫に馬乗りになり仰向けにさせて殴打する。筋張った首に両の指を絡めて締め上げる。思い付く限り罵倒する。
ああ、なんて狡いひと。夫はあちら側に行くためなら、誰彼構わず誘惑するのだ。

 *

関口夫妻。関君は被虐趣味なのではなく、非日常を求めているだけ。雪ちゃんは嗜虐趣味なのじゃなく、関君に誘惑されているだけ。

4.眼鏡

眼鏡をかけているのは朝から目の調子が悪かったからで、今本を読んでいるのは彼女もまた本に夢中だったから。
視線を感じて顔を上げれば、いつの間にか彼女はじっと僕を見ていた。その頭上には、学校の老教師、彼女の祖父の映像。
「女学生君」
「はい?」
「これは老眼鏡じゃない」
「あ、そうなんですか?」

 *

榎+美由紀。恋愛が絡まないエノミユは、榎さんが年下の少女に振り回されるという構図が好き。

5.夏

鍔の広い麦藁帽子は少し子供っぽくて、いい年をした男にはちぐはぐだ。
ちぐはぐと言えば、私だってそうだ。眉目秀麗な長身の男と、二周り近く年下の女学生。
「帽子…かわいいですね」
探偵は嬉しそうに笑った。
「そうだろう!可愛い上に必需品なのだ!」
帽子のことだと言うのに、少し嬉しいなんて。

 *

榎さんと美由紀ちゃんは夏が好きそう。でも榎木津さんは色白なので、日に当たると黒くならずに真っ赤になってヒリヒリしそう。

6.若者

若者達が去り、居間は閑散とした。夫の茶を換えながら、千鶴子は我慢できずにくすくす笑った。
「どうした」
「敦子の前であんな話をして、意地悪ね」
夫は若い男と妹が一緒にいると、下品な話題を選ぶ癖がある。
「そんな小細工で侭なるものじゃありません」
夫は口を曲げて、何のことだとしらばっくれた。

 *

夫妻の会話。千鶴さんには何も隠せません。秋彦さんはツンデレ兄貴だといいです。

7.馬鹿だなあ

可愛い可愛い敦ちゃんが、よりによってマスヤマなんかに恋をした。
馬鹿だなあ。
近付けば後退るくせに、逃げはしないでこっちを見てる、そういう馬鹿を好きになるのは、しんどいよ。きっと泣くよ、敦ちゃんもあの愚か者も。
「馬鹿だなあ」
「私も、バカでオロカなんです」
敦ちゃんは嬉しそうに笑った。

 *

益敦における榎木津さんの立ち位置。なんだかんだで榎木津さんが優しかったらいいなー。

8.うふふ
9.買い物
10.雨
11.腐れ縁
12.我慢

13.光

光っているみたいによく見える。ぼやけた景色の中で、彼女だけが。
笑っているのかしかめ面なのか、髪が揺れる様や、どこへ行って何をしているのか。
五感どころじゃない。何もかもを動員して彼女を知覚する。
それが意識しないでも簡単にできてしまうのは、たぶん、彼女が明るく光るから。

 *

誰コレって感じですが、榎→美由紀のつもり。素直なような素直じゃないような榎さん。

14.気になる。
15.怒
16.病院
17.海
18.独り占め
19.バナナ
20.ライバル
21.電話
22.覗き見
23.下僕

24.夢

秋の海辺に佇む夢を見る。
心細くなるほどに広い広い海と空に囲まれて、私は身動きができない。
ああ、もうすぐここにあの人が来る。あの人が来て、邪悪な私を断罪するのだ。
愛しいひとからの永遠の拒絶という刑罰を、待ち焦がれるように夢を見る。
許されることなど、私は生涯願わない。

 *

榎さんの元カノ視点。いくつもプロット立てて書きかけた小説も何本かあるけど、結局書くのを迷うのが榎宏です。彼女が嫌いなんじゃないの。原作での彼女の扱いに納得いかないの。

25.鬼

26.基本

兄の仏頂面を見ながら知恵を拝借していると、旧知の探偵とその助手が訪ねてきた。
助手の方に想うところのある私は、顔が熱くなるのを制御できない。
「作法でもあればそれに習うのに」
残念ながら、恋に理屈は用いない。 

 *

敦→益。敦ちゃんは想い人を前にすると、いちいち脳内会議してそう。女の勘や直感を頼らない。

27.時代錯誤
28.優しいヒト
29.監禁

拍手

PR
この記事にコメントする
NAME:
TITLE:
MAIL:
URL:
COMMENT:
PASS: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[146] [139] [145] [144] [143] [142] [141] [140] [136] [138] [137]

Copyright c バラの葉ひらひら。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By Mako's / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]